パイロット 「カスタムカエデ(現行) (14K-M)」
前回の記事で購入報告をした、パイロットのカスタムカエデ。
そのカスタムカエデを、きちんと紹介したいと思います。
カスタムカエデは定価20000円、10号ニブのついたモデルです。
パイロットの中での中堅クラス、と言ったところでしょうか。
しかし、同じ20000円、10号ニブの組み合わせのカスタム742、
同ヘリテイジ912とは、一線を画する特徴がカスタムカエデにはあります。
(軸の素材はともかくとして。)
それは、742や912のペン先よりも、古い設計のペン先を使っていること。
具体的に言えば、パイロット社の65周年記念モデルなどと同じ設計。
また、5号ニブですがカスタム67のペン先も似た設計です。
その古い設計のペン先は、ペン先先端部をわずかにお辞儀させることにより、
ペン先に弾力を持たせています。
…この画像で分かりますかね?
カスタムカエデが紹介される記事だと、お決りの画像ですね(笑)
万年筆評価の部屋:総合満足度が高い国産萬年筆・・・衝撃的書き味ではないのに長続きする不思議←こちらの記事の下の方が詳しいです。
ペリカンの昔のペン先なども、似たような傾向のようです。(持ってませんが)
400NNあたりが欲しいなあ、とも思いますが、なかなか買う機会がないです。
次、WAGNERに行けるのは4月になりそうですし。
話が逸れましたね。
この弾力のおかげで、現行の他のペンにはない感触を楽しむことができます。
この感触に嵌る人も多いようです。自分もその一人ですが。(笑)
また、なんと言っても木軸の魅力と言えば熟成を楽しめること。
使っているうちに段々と、手の脂などで色に深みが出て、艶も出てきます。
早く熟成させたい方は、それ用の布などを購入し、磨いているようです。
木目の出方にも個体差があるので、店頭で購入した方が好みのものが選べますね。
自分は、木目もそのペンの個性だと割り切って選ばずに買ってしまいます。
このペンは軸がカエデの木で作られているために、大きさの割に軽いです。
ですが、con-70を装着してインクを入れたときにとても良いバランスになります。
※あくまで私見ですよ。
キャップを尻軸に挿さずに書く人には、少し軽すぎるかもしれません。
インクが軸に付着する恐れを考えると、その方が良いんですけどね。
木軸ということもあり、軸にインクが付着すると、なかなか取れません。
手の脂や磨き用のオイルなどが染みこんでくると、すぐに拭えば大丈夫です。
しかし、使い始めなどでインクが染みてしまうとなかなか落ちません。
唯一、それがネックではありますが筆記バランスも良いし、何より手に馴染むので
とてもお気に入りです。
皆さんも一本、いかがでしょうか。(笑)